下賀茂神社のご神体とその歴史 「京都三大祭」葵祭と祇園祭、時代祭

下賀茂神社は京都市の左京区にある
世界遺産です。

 

薫風が心地良い5月。
上賀茂神社と下鴨神社の例祭である葵祭が行われます。

葵祭と祇園祭、時代祭の「京都三大祭」

正式には「賀茂祭」といわれる葵祭は、
平安時代の優雅な王朝装束に葵の葉を
飾った行列で知られていますが、
もとは朝廷行事でした。

 

近くに住んでいるとあまり気が付き
ませんが、とてもきれいで毎日
多くの観光客が訪れます。

駅から少し離れていることもあり、
わかりづらいですがとても
きれいなところです。

そんな下賀茂神社のご神体と
歴史について紹介したいと思います。

下賀茂神社のご神体

正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」
とよびます。

京都は鴨川を中心に町づくりがなされており、
鴨川の下流にまつられているお社という
ところから「下鴨(しもがも)さん」とか
「下鴨神社(しもがもじんじゃ)」と
親しくよばれています。

東西の両本殿はともに国宝に指定されています。

ご神体は2体あり、

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと) 西殿
玉依媛命(たまよりひめのみこと) 東殿

賀茂建角身命は、古代の京都をひらかれた
神さまです。

山城の国一宮として京都の守護神として
まつられています。

平安京が造営されるにあたって、
まず当神社に成功のご祈願が行われました。

以来、国民の平安をご祈願する神社と
定められました。

 

山城国『風土記』などに、玉依媛命が
鴨川で禊(みそぎ─身を清める儀式)を
されているときに、上流より流れ来た
丹塗の矢を拾われて床におかれたところ、
矢は美しい男神になられ、結婚された。

そしてお子をお生みになったとの神話が
伝えられていますので、古くから縁結、
子育ての神さまとして信仰されています。

当神社は、国家国民の安穏と世界平和を
ご祈願する守護神であるとともに、
厄除、縁結、子宝、安産、子育、
交通安全など人々の暮らしを守る神さまです。

 

下賀茂神社の歴史

神社がまつられたのは、崇神天皇の
七年(BC九十)に神社の瑞垣の修造が
おこなわれたという記録があり、
それ以前の古い時代からまつられて
いたとおもわれます。

 

先年糺の森周辺の発掘調査で縄文時代の
土器や弥生時代の住居跡がたくさん
発掘され、それを裏付けています。

また社伝や歴史書に、お祭、社殿、
ご神宝等の奉納などが記録されています。

 

『続日本紀』の文武天皇2年(698)には、
葵祭に見物人がたくさん集まるので警備
するように、という命令が出された、
という記事があります。

このことから、奈良時代より前から
当神社が大きなお社で、盛大なお祭が
おこなわれていたことがわかります。

「京都三大祭」の一つ『葵祭』をご紹介します

京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かいます

斎王代の腰輿(およよ)を含む行列は総勢500人を超え、
長さは1キロにも及びます。

また、行列当日までには上賀茂・下鴨両社にてさまざまな前儀が行われます。

日程 2018年5月15日(火)10:30~(雨天順延 ※当日早朝天候判断)
料金 有料観覧席(一般席)2,700円(京都御苑内、下鴨神社参道)※4月3日(火)発売
場所 京都御所(10:30)→下鴨神社(11:40頃)→上賀茂神社(15:30頃)

 

5日の賀茂競馬に先立ち、馬の走る
組み合わせを決めるため、出走する馬
の優劣を見極める

儀式  足汰式

脚の速さ、健康状態、年齢に加え、
騎手である「乗尻」の技量などを
チェックして、当日走る順番を決めます。

烏帽子に浄衣の装束で乗尻が騎乗した馬は、
一ノ鳥居(南)から本殿側(北)に
向かって12頭の馬を1頭ずつ試走します。

その後2頭駆けも行われます。

日程 2018年5月1日(火)13:00~
料金 無料(有料席500円も有)
場所 上賀茂神社

 

下賀茂神社へのアクセス方法

京都東インターより

高速道路京都東ICから三条通りを道なり
に進み、ウェスティン都ホテル京都前を通過し
真すぐ河原町通まで、三条河原町通り
交差点を右折し、そのまま鴨川沿いを
北上すると到着します。所要時間約30分。

京都南インターより

国道1号線を北上し堀川五条で右折、
河原町五条を左折し道なりにすすむと
到着します。所要時間約30分。

タクシー

京都駅より下鴨神社まで交通事情にも
よりますが約2,000円、所要時間は20分。

※京都駅のタクシー乗り場は2016年春
より従前までの南口(八条口)乗り場から
120mほど西の所に専用のタクシー
乗り場が設けられました(現地に案内看板有り)

京都駅から

京都駅から地下鉄(烏丸線)に乗車。
北大路駅から市バス1・205系統に乗り
下鴨神社前(もしくは糺ノ森前。

なお糺ノ森から参道を歩いて参拝する
場合はひとつ前の葵橋西詰バス停が便利)
で下車。所要時間は約40分。

京都駅から市バス4、205系統にのり
下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)で下車

また秋の紅葉シーズン時には臨時の
観光周遊バス「京都・世界遺産回遊バス
( K’LOOP)」が京都駅から運行しています。

大阪方面から

大阪中之島もしくは淀屋橋から
京阪電車に乗り京阪出町柳駅へ。