・インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性感染症のことです。
多くは上気道炎症状・呼吸器疾患を伴うことで流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)と言われています。
イタリア語です。
季節性インフルエンザには、A型、B型、C型の3種類があります。
A型は平均相対湿度50%以下になると流行しやすくなると言われています。
日本などの温帯では、冬に毎年のように流行します。
通常、11月下旬から12月上旬頃に発生して、12月下旬に小ピークを迎えます。
学校が冬休みの間は小康状態になり、冬休みが終わった翌年の1月~3月頃にその数が増加しピークを迎えて4月~5月には流行は収まるパターンです。
冬季だけに注意していたらいいかと言えば、そうではなく夏にも流行する事があります。
・インフルエンザの感染方法
インフルエンザの感染経路は以下です。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染(感染経路のメイン)
飛沫核感染(空気感染)
接触感染
3つもあったのですね。
一般的には口や鼻からウイルスが入ってきて、呼吸器系に感染します。
要するに、ウイルスに接触する環境だとインフルエンザに感染してしまうと言うことになります。
・インフルエンザの予防方法
インフルエンザの予防方法は以下です。
外出あとの手洗い、うがいの徹底
予防接種を受ける
流行期は人混みを避ける
部屋の湿度を保つ
栄養と休養を取る
「1」は、インフルエンザウイルスが、手やのどに付着した場合、感染前に体外に排出させようとしう予防法です。
「2」は、感染前に、抗体を作ってしまおうと言う予防法です。
「3」は、そもそもウイルスに接触しないように、と言う予防法。
「4」は、ウイルスを活動させないようにしようと言う予防法。
「5」は、人間自体の免疫力を高めようと言う予防方法です。
ここで注目すべきは、4つ目です。
湿度があるとウイルスは活動できないのです。
湿度が40%~50%で飛散できなくなる上に、大激減します。
【インフルエンザ】インフルエンザは歯磨きで予防できる!
口呼吸の人と鼻をほじる人はかかりやすい
・マスクでインフルエンザは予防できるか
一般的なマスクのフィルター力を見てみます。
3μmのウイルスを99%カットすると言います。
3ミクロンなら止められると考えて良いようです。
一方、インフルエンザウイルスの大きさは、0.08~0.12μm。
0.08ミクロンです。
2桁小さい。
単位が小さすぎてイメージがつかないので、身近なもので考えてみます。
インフルエンザウイルスを野球のボールに例えてみます。
野球のボールは約7cm。
2桁上と言うと7m。
これは2階建ての建物の高さくらいあります。
2階建ての建物の大きさの穴があったら、野球のボールなんて通り放題です。
物理的に考えたら、マスクのフィルター機能では、ウイルスは止められません。
ここだけを見て、厚生労働省はコメントしたのだと思います。
しかし、マスクには他の効果もあります。
マスクをしていたら、必ず口の周りはかなりの湿度です。
数値にして、95%以上だと言うデータもあります。
この湿度でインフルエンザウイルスがどうなるかの研究は全くされていないようです。
感染者が、ウイルスをまき散らさないためと言われていたマスクですが、非感染者の予防の可能性もあります。
フィルターの機能だけでインフルエンザウイルスを止めることはできず、止めようとしたら防毒マスクレベルの物が必要です。
一般的な使い捨てのマスクではインフルエンザは予防できないと思われていますが、そうではないかもしれません。
何より大切なのは、感染しないようにしようと言う気持ちで、こまめなうがいや手洗いをしようと思う行動につながります。
マスクもその気持ちを維持させるためのアイテムとして効果はありますし、「マスクのフィルター」+「湿度」で予防できる効果も期待できるのです。
・インフルエンザの予防する環境
インフルエンザのもっとも直接的な予防方法は、ウイルスに触れないことですが、無害化する方法もあります。
石油ストーブやガスファンヒーターは燃料が燃える際に水蒸気が出ます。
室内の湿度が40%~50%になると、インフルエンザのウイルスは激減します。
そう言った方法でもインフルエンザは予防できます。
ただし、エアコン、電気ストーブなどは水蒸気は発生しないので、加湿器を使うなど加湿しながら利用すると良いでしょう。