【温度差で体に不調をきたした例】
うだるような暑さが続くなか気をつけなければならないのは熱中症だけでない
冷房の効いた室内と外との温度差に体が適応できず
心身の不調を訴える冷房病にも注意が必要です
疲れが取れない
毎年この時期はなかなか疲れが取れないんです
山口県防府市のお寺の住職42歳はここ数年夏場の体調不良に悩まされてきました
お寺では8月に入ると依頼を受けて2週間ほどかけて連日約10軒の家を訪ねます
冷房効かせた家がある一方、窓を開けただけのところもあります
エアコンの設定温度も家家で違い、
お経を終える頃、着物は汗でびっしょりになります
マイカーは野外駐車で耐えられない高温になっています
移動中汗を乾かそうと冷房を強くすれば体は一気に冷えます
湿った衣類のまま次に向かうのもしばしばです
こうした日々を繰り返し夏の終わりを迎える頃
疲れは抜けず風邪をひきやすくなります
住職は気合いで乗り切ろうとしていますが体はだるく夏バテ気味です
かかりつけの医者から漢方薬を処方されていると話しています
冷房病の症状
自律神経の乱れ
冷房病は冷房の効いた環境に長時間いたり冷えた室内と
炎天下の行き来を頻繁に繰り返したりすることで
自律神経のバランスが崩れ体温調整がうまくできなくなる症状なんです
人の体は気温が低ければ血管を収縮させて熱を逃がさないようにします
気温が高くなると血管を広げて血液を循環させ放熱することで
体温を一定に保っていますこの役目を自律神経がになっています
ところが室内と外との温度差が5度以上になると自律神経が乱れることが多くなります
結果、疲れや足腰のだるさ、頭痛めまい、体のむくみ、食欲不振と
いった様々な症状を引き起こします
体の冷えやすい女性がなりやすいですが、典型的な症状はなく不調の程度は人さまざまです
軽い運動も効果的
空調メーカーダイキン工業の調査では温度差
ある場所に出入りを繰り返す人は夏場に体調を崩す割合が高いというデータがあります
ダイキン工業は2012年2週から70歳代の約700人に夏場の体調を質問してみました
冷房の効いた場所とそうでない場所を頻繁に出入りしなければ体調不良の割合は16%にとどまったが
出入りを繰り返す人は39%に跳ね上がった
症状が見られた場合自分で室温を調整できなければ
温かいものを飲んだり衣類を羽織ったりして体を温めることである程度は防げると言います
昼食には体を温め消化の良い温かい、うどんなどがお勧めです
冷えれば血管が収縮し、体はむくみやすくなります
このためストレッチや軽い運動で代謝をあげて、
血行を良くすることも効果的です
「自律神経の乱れが続くと様々な不調が更にストレスとなります。
長引くようであれば一度内科の受診を検討してほしい」とお医者さん達は言っています
【冷房病の症状と対策】
主な症状
・体がだるい
・頭痛
・食欲不振
・肩こり
対策
・冷風が直接当たらない場所に移動する
・冷たい飲み物や食べ物を避ける
・ストレッチなどで適度に体を動かす
・湯船に浸かって体を温める
これで、猛暑の夏を乗り切ってください!!