シンガポールで初めてメイドさんを雇った体験記

 

 

メイドさんを雇いました。

海外では、メイドさんを雇うのは普通のことなのです。

出稼ぎで住み込みで働きたい人達がたくさんいるから、
皆さん慣れているんです。

富裕層の家庭に入ると、仕事は楽で、お金はもらえて、
高級感たっぷりな生活で、人気なんです。

仕事の内容って、今まで、奥さんがやってたことを代わりにするだけなので、
難しくも無い、単純作業ですから。

 

裕福になった、実業家の日本人が海外移住し、シンガポールでメイドさんを雇ったら・・・

初めての経験! おもしろ実況です~★

 

私は、メイドさんを雇いました。
まだ契約しかしてないけど、来るのは7月。

ちなみにメイドさん雇うと住み込みで
税金とか全部合わせると月10万円ぐらい。

それで家事や洗濯、掃除に子供の送り迎え等
全部やってくれるので共働きだと非常に助かる。
休日は月4回で日曜日に休むのが一般的。

 

エージェントさんのところに通いつめて、
友人にも紹介してもらったり情報もらったりして
ようやく条件に合う人を選んだのでした。

これから日本もナイアガラ級の
人口減少社会を迎えます。

2025年以降は空き家も目立ち
不動産価格は都市部以外は軒並み減少する。

後期高齢者が増えて働き手がなくなります。
今までは高度人材の受け入れが多かった日本でも、
単純労働者の受け入れを増やす方針です。

日本は命令したがりの人が多くなって
手を動かしてくれる人が少なくなってる。

メイドさんとは英語で会話するけど、
実は単純労働ってやること決まってるので
マネジメント職よりも会話が少なくて済みます。

我が家では彼女を受け入れて、
空いた時間でイノベーティブなことを
やろうという道を選びました。

国とか他人は関係なくて、
私個人の方向性としてこれを選びました。

なんも考えず、ただ決められた仕事を
こなしているだけだと、いつかあなたの
職業は外国人労働者かAIがやることになります。

そこにしがみついても、良いことないよ。

職を探すのではなく、知恵を絞って
新しいものを生み出し続けなきゃ、
人生の活路は見いだせないのです。

そこを抜ければ、あなたにも
信じられないような未来が訪れるでしょう。

人口も減るし、海外からの出稼ぎもしやすくなり、
移民も増えてくるので、

この人生の荒波を乗り越える
「ヒント」になれば幸いです!

 

何が起こるんだろう?これから

「11時に迎えに行くからね。」
「わかったよ、カレンダー入れといて。」

私用でも仕事でも、予定はGoogleカレンダーで
共有しておいてもらうことにしてる。

妻はいちいち私用の要件をカレンダーに
入れるのが好きじゃないっぽいけど、
忘れてしまうので仕方なく協力してくれてる。

ここまで色々準備をしてきて、
面接も20人ぐらいして
一番良さげなメイドさんを見つけることが出来た。

エージェントのオフィスに彼女を迎えに行って、
ウチにやってきたらいよいよ働いてもらうことになる。

気持ちよく働いてもらいたいので、
ベッドも買ったしメイドさん用の
シャワーはホースしかなかったので、
新しくピカピカのシャワーヘッドを購入した。

ちょっとワクワクしていて、
一度きりの人生、新しい一歩を踏み出す気持ち。

娘もちょっと緊張していて、
髪の毛を乾かしてもらえないかなーとか
新しいメイドさんに興味津々の様子だった。

子供のうちからそんな風に育ててしまうと、
大人になった時に何も出来ない子に
なってしまうんじゃないかとかそれも考えた。

でも私も大学卒業して1人暮らしを始めた時、
両親がいない苦労をひたすら感じたし、
環境が変われば人間順応できるでしょと、
これも1つの人生経験だと甘えさせることにした。

何が起こるんだろう?これから。

今まで何も構ってあげなかった分、
家族にも少しは楽をさせてあげられるかもと、
淡い期待を密かに膨らませていた。

シンガポールに在住の友人やネットの評判を見ると、
ネガティブな情報がたくさん出てきます。

だけど、それはただの一面であって、
ちゃんと扱ってあげれば自分だけは大丈夫だと、
そんな風にノンビリ考えていたのでした。

11時。

「待っててくれてありがとう。さあ行こうか。」
「あれ、荷物が多いねハハハ。」

面接をした時は手ぶらだったけど、
いざ我が家にお引越しとなると、
1人で階段も上り下りできないくらいの
大きなスーツケースを抱え込んで待っていた。

それ以外は愛想もよくて、笑顔も可愛らしい。
まあこんなもんかなと思ってタクシーに乗り込んだ。

自宅に着いて、荷物をおろし、
まずはメイド部屋に案内する。

シンガポールでは普通サイズの部屋の他に、
メイド部屋と呼ばれるメイド専用の部屋と、
トイレと簡易シャワーがついている場所がある。

もちろん広くはないけれど、それは
シンガポールでは一般的な大きさで、
ウチだけが特別狭いというワケではない。

向かいのお宅も、その上下のお宅も、
外を眺めるとメイドさんがせっせと洗濯してる。

それでもやっぱり、かわいそうだからと、
扇風機を置いてあげたり、給料の他に
お小遣いをあげようと色々考えてました。

とりあえず部屋の案内をして、
ちょっとした家具の移動を
初仕事で手伝ってもらった後に、
私は仕事に行くからとオフィスに移動。

途中、心配になったので何度か電話して、
大丈夫?と聞いたら特に問題ないよと言われ、
ホッとしながらキリの良いとこまで仕事を終えました。

 

今まで海外に行った時、
さんざんナメられて痛い目を見てきました。

お釣りを渡してもらえなかったりとか、
ホテルで精算する時に、冷蔵庫の飲み物が
勝手にチャージされていたり。

ヘラヘラしてたり、つたない言葉のせいで
なんでも生返事してるのが良くなかったと気づいて、
そこからは精一杯、笑顔を消すことに努めた。

元々私はテレビで芸人がスベってるのですら
愛想笑いをしてしまうぐらいのお人好し。

しかめっ面してるのは辛いけど、
誰か厳しい人が必要だよねと思って、
そういう態度を取るようにしています。

メイドさんも、イエッサーとか言いながら、
出かける前まではテキパキとしてたので、
ああ良い人見つけたなと思ってたんです。

ところが・・

「ただいまー」
「おかえり、メイドさんご飯作ってくれたよー」
「おお、そりゃ楽しみだな。」
「かなり辛いけど・・(笑)」

履歴書はチェックしたけど、以前は
ドバイで仕事をした後、中国人の
家庭でメイドをしていたらしく、
これは想定の範囲内でした。

「まあ日本人向けの味付け覚えてもらわないとね。」

汗をダラダラ流しながら食べてる妻を見て、
最初にちゃんと言っとかないとダメだろうと、
一応、ちゃんと感想を言ってあげることにした。

「美味いけど、ちょっと辛いね。」

食事の用意や洗濯、部屋の片付けがあると、
子供の宿題もロクに見てあげられなかった妻は
それだけでも大いに助かってるけどという口調で
私の意見に同意をした。

少し不慣れなところもあるけれど、
私はジムに行ったり仕事をしたりと
自分のことばかりで負い目に感じてたトコもある。

だから、このまま上手く行けばいいなと
心底そう思って、そう言いながらも気を遣ってた。

ところが、返ってきた答えは
予想の遥かナナメ上を行くセリフでした。

「私はもうここに、いられません。」

ん?今なんて言ったの?え?何。

どういう意味?と聞いたら彼女は
急にまくし立てだした。

「部屋が狭くてムリです。仕事が終わった後に
リラックスして寝る場所が無いと困ります。
荷物を広げられるスペースがないと嫌です。
それにシャワーが水しか出ない。
飲み水も冷たいのしか無いから飲めない。
トイレも狭くてお尻がカベにくっつきます。
ご主人様とご家族のことは好きですが、
私はこれでは眠れません!!」

ファ・・。ファーーー!(゜Σ゜)
まだ、初日なんですけどーー!

しかも自分の権利を振りかざしまくりで
面食らうんですけどもーーー!

ナニソレー!どゆことー
なんでいきなりキレちゃうワケー
(゜Σ゜)(゜Σ゜)(゜Σ゜)

ということで明日に続く。。

海外でメイドさんを雇ったその後・・・

メイドさんにいますぐ出ていくと言われ、泥沼に

「ねえ、これどうする・・?」
「どうするったって・・、困ったね。」

来て初日の時点でもう辞めると言い出した
メイドさんに目がパチクリしながらも、
何をどうしていいか分からず日本語で話し合う私達。

彼女には日本語は理解できないので、
普通のトーンで真剣に話し始めた。

「エージェントに送り返してください。
そして新しい人に変えてもらいましょう。」

「いや、そんなこと言ってもあなたの給料は
もう前払いで1ヶ月分払ってあるんだよ?」

メイドさんを雇うときにはエージェントに支払う
手数料や保険、1ヶ月分の給料先払いが必要で、
かつパスポートを預かってビザを発行し、
生活の面倒から風紀を守るために行動を監視するという
雇用主側にはとても重たい義務がある。

それを破ったらどうなるかは、
当然彼女も知っているはず。

彼女は母国に3人のお子さんがいて、
学費が払えないので学校に行くための
資金を稼がなきゃいけないと聞いていた。

働かなきゃいけない境遇なのに、
働きたくないとは一体どういうことなんだろ??

そして彼女はお皿を片付け始めた。

キッチンに戻って普通にお皿を洗い始める。
ここには居れないのにお皿を洗うのなんで?

そうこうしてたら娘がそーっと近づいてきて、
メイドさんに甘えたがる仕草を見せた。

「ごめんパパ達大事な話ししてるから
シャワー浴びたなら歯磨きしといて?」

「うん、でも髪の毛・・」

「いやちょっと今日はムリかも・・」

「あ、私やりますよ。」

私の声を遮って、彼女はいそいそと
うちの娘の髪の毛を拭きにリビングから
洗面台がある方へと歩いていった。

???

ますます分からない。
そしてちょっともう怖い。

「これどうする?あの人に聞いてみよっか。」

妻が同じコンドミニアムに住んでる
日本人夫妻に電話をして助けを求めた。

10分で来るというから
すいませんと言いながら話を聞くことにした。

「事情はわかりましたよ。」
「どうしたら良いんでしょう?」
「うーん、まずは様子見てもらうように言うかな。」

もうとっくに寝る時間になっていて、
ずいぶん振り回されたのでクタクタになってた。

1時間ほど日本人夫妻と話しをした後で、
私達はもう一度、メイドさんと話し合いの場を設けた。

「ノーラ、ちょっとこっち来て。」
「イエス、サー。」
「あのさ、気持ちはわかるけどまだ初日じゃん。」

言葉がうまく出てこない。
だって英語だもの。

アンスピ!サボらなきゃよかったよ。
https://tmhs.me/lp/enspi/

基本的に、炊事洗濯ぐらいの指示だったら
別に英語力なんてなくたって「あれ」とか
「それ」とかジェスチャーレベルで通じるでしょ。

そう軽く考えていたんだけど、
こういう交渉とか説得になってくると
途端に上級者レベルの語学力が要求される。

ネットビジネスも平常時は翻訳英語で問題ない。
だけど「もしも」の時は、確実にしゃべれた方が
確実に有利な状況に持っていける。

普段はなんとなくで済んでるから
続かないんだけれども。

「だから・・あの・・続ける、しよう。」

そんな言葉を投げかけてギブアップし、
隣で待っててくれた日本人夫妻に
目で助けを求めた。

隣のご主人が満を持して登場!!

あまり良くは聞いていないけれども、
彼は大規模で世界的なM&A等の
企業案件を手がける優秀なビジネスマン。

いきなり流暢な英語で畳み掛けた。

「君はね、この夫婦を尊重する必要がある。」

「分かってます、サー。」

「まずは雇用主に認めてもらうこと、
自分の主張はその後だよ。」

「はい、でもあそこじゃ眠れないんです。」

「まだ初日でしょ。しばらく働いてみればいい。」

「できません。」

ヒアリングは伸びてるので、
なんとか聞き取ることは出来る。

しかし、この旦那さんかっこいー。
これがホントのエグゼクティブだな。。
それにひきかえ、私と言ったら・・。

ため息をついていたら、ご主人が私に
日本語でこう話し掛けた。

「ここまで頑固な人は初めてだね。
もう次を探したほうがいいかも。」

「そこまでです・・か?」

「僕らには理解できない感覚だけど、
彼女には部屋が一番の優先順位で
彼女にとっては大事なことなんだろうね。」

「リビングに寝かせりゃいいのよ。」

奥様がこう声を掛ける。
犬のしつけと同じ、と言った人だ。

それはちょっと人権的に・・と密かに
思ってた私もさすがにこのザマなので何も言えない。

初回にして初日にして一番アカンやつ。
人を見る目の無さに自分自身で幻滅した。

あー面接頑張ったのになー。
もしかして英語が下手くそだったから
勝手に勘違いしちゃったのかなー。

そんな風に反省をしていると、
ご主人はこう付け加えた。

「吉田さんは3つの選択肢を持っています。」

「・・はい、なんでしょう。」

「1つ目は、1ヶ月分の給料を払ってるから
その間は居てもらいつつ、次の人を探す。」

「お金は戻ってこないってことですか?」

「うん、でもこうなった以上何かされると大変だよ。」

「仕事サボったり、子供に手を上げたりとか・・?」
「飛び降りとかされたりね。」

飛び降りーー!!(゜Σ゜)

そっちーーー!?
そっちの方面でしたかーーー!?(゜Σ゜)

「2つ目は、Webで彼女のVISAをキャンセルして、
2週間以内の特別期間を設けて次を探してもらう。」

「2週間後には彼女はシンガポールに
いられなくなるってことですね?」

「そうだ、でもVISAがある限り雇用主に責任があるから
ムリなら早めに切ったほうがいい。」

「3つ目は、国へ帰るチケット買ってから
30分以内に出て行けと言って追い出す。」

メイドさん達は多額のローンを抱えながら
働いている人がほとんどで、かつ国を追い出されると
新しい雇用主が見つかるまでシンガポールには
入国ができなくなるという厳しいルールがある。

それを言うと、ほとんどの人が泣きながら
それだけはお止めくださいと懇願するのだそうだ。

とはいえ、本人都合で辞めたいというんだから
これはもう、いかんともし難い。

「初日だしさ、もう少し頑張ってみない?」

「No!いますぐ出ていきます。」

「いや、私が雇用主だし、
あなたのパスポートも持ってる。
だから今日の今日ではムリなんだよ。」

「分かりました。じゃあ明日にします。」

「本当にいいの?大丈夫??」

「はい、家族は好きです。でも寝れないです。」

「・・・。わかった。今日は夜も遅いし寝よっか。」

夜も更けてきたので、ここで一旦解散し、
私達はマスタールームに戻ることにした。

「明日はちゃんと朝、子供の見送りさせるんだよー」

頑張ってね、と奥様が妻に声を掛けてくれた。
うん、わかったと返事をする妻。

日本人夫妻を見送った後、私達はメイドさんを
最初に案内したメイド部屋に下げた後、
各部屋の鍵を締めて警戒することにした。

「まさかこんなことになるとは。」
「あれ、これ鍵どうやって閉めるんだっけ?」

他人が住むということはこういうことかと
苦笑いしながら扉の鍵を1つ1つ締めていく。

「あ、パソコン!」

ノートパソコンや小口の現金も
部屋に入れて、ようやく深夜近くに
私達は寝床につくことが出来ました。

「なんかカサカサいってるけど、起きてるのかな。」

不安そうに妻がメイド部屋の方を指差す。

「明日エージェントに電話するけど、
上手く言えないかもしれないから
メールで事前に伝えておこう。」

妻はスマホの画面を眺めながら、
平文でポチポチ英語の
長文メッセージを打ち始めた。

おいらムリ。。
アンスピ!頑張っとけばよかった(2回目)
https://tmhs.me/lp/enspi/

それで一段落ついたところで記憶がなくなり、
気がついたら朝になっていたのでした。

しかし、翌日事件が起きたのです。

続く。

後進国と先進国の差

本国に返すチケットやエージェント手数料、
保険代、本人に支払った前払い給料の
返還等について確認すべくオフィスへ。

ちょうど入り口のところにメイドがいた。

「こんにちは!」と笑顔で向かってくるのを
無視してそのままオフィスへ入る。

チケットは片道切符で取ればいい。
エージェントが空港まで送ってくれる。
VISAはチケット購入後に終了手続きされる。
保険代は80%戻ってくるので充当される。
給料も次のメイドに充当される。

その他、一連の流れを確認して、
分かりましたと言って了解した。

雇用主である間に問題が起こることを
恐れていたけれど、この調子だと
ほとんどの場合、問題無さそうだ。

途中で「お願いします」と言いながら
メイドが私の方にすり寄っては来たけれど、
ごめんなさいと言って退けた。

結局、チケットを購入すれば
あとは色々手配してくれることがわかったので
その他のことはエージェントにお任せすることに。

なんでね、こんなに差が出るんだろう。

シンガポールは世界一物価が高い国。
日本だって世界有数の先進国。

どうして彼女たちとこんなにも
所得面での差がついてしまってるのだろう。
その答えが、今回のことでわかった気がする。

後進国と先進国の差。

それは圧倒的に
「自分のことしか考えてない」こと。

相手を思いやるとか、相手の立場にたって
考えるというのは彼女たちにとっては関係ない。

お金についてもローンがたくさんあるから
返さなきゃいけないとかまで考えない。

ただ、自分がハッピーなのかどうなのか。
そのために交渉して生きているのだ。

つまりは自分のことしか考えてない。
それも、日本人の常識を遥かに上回り、
圧倒的に他人はどうでも良いと考えてる。

日本では、約束を守りなさいとか、
上手くいかないことがあっても我慢しなさいと
小学校から当たり前のように教育される。
(ちょっとやりすぎな気はするけど)

しかし、学校もロクに通わないでいると、
そういう情操教育や我慢をすることを覚えない。

食べたいものを食べ、付き合いたい人と付き合い、
子どもをたくさん産んで、イヤなことから逃げる。
カロリー計算しないから、すぐ病気になる。
ケンカもするし、快楽にも溺れる。

後進国は異常に冠婚葬祭が多いのです。
毎週生まれて、毎週死ぬ。
さらにウソもつくのでもっと大きく見える。

そうすると、上のステージに上がっても
すぐにクビを切られてしまう。
そしてまた、彼女たちは底辺に戻っていくのです。

そういうことを教えられていれば
「そういうことなんだ」とわかったはずだけど、
周りがみんなそうだから、それで良いと思ってる。

ここまでのものを見せつけられて、
全員が自分のことしか考えない状況で
生きたらどうなるのか考えたらゾッとした。

そりゃ、物事1つも進まないでしょ。

そういうことなのかーと理解した。
ただ、環境に適応する人ももちろん存在します。

そういう人に雇用者との取り合いになる。
8割のデキない人と、2割のデキる人に分かれ
2割の人材に採用が集中するのだ。

これはどこの世界でも同じこと。
でも誰にだってチャンスはあります。

ここまでの差を見せつけられたことで
明確すぎてハッキリしたんだけれども、
ビジネスでも思い当たるフシがたくさんあります。

圧倒的に稼ぐ人は、圧倒的に継続する。

本人たちは、そんなに才能が無いと思ってる。
もちろん私もその1人です。

だけど、全員に共通しているのが
始めたことを途中で放り出さない握力。
成功するまで辞めない継続力です。

それで、上のステージにどんどん
上ってくんですよね。

今回のメイドさんもそうだなあと。
もし、少しでも雇用主の気持ちを考えて、
人に合わせるという発想があったのなら。

別にご飯が美味しくなくても、
掃除が少しぐらい下手くそでも、
一緒に改善していけたのに。

そう考えると、教育ってすごく大事。
環境ってもっともっと大事。

当たり前のように受けてたから気づかなかった。
外に出てみないとわかんないことってたくさんある。

井の中の蛙にならないように、
自分を磨き続けよっと。

メイドが今度は心変わりしてヘロヘロに

メイドの身柄をエージェントに戻して
ラッキープラザの扉をくぐり抜け、
私はそのままオフィスに戻って仕事してた。

溜まってたメッセージを返さないと。

しばらく集中してて、数時間が経過した頃だろうか。
妻からLINEの電話がかかってきた。

「ねえ、なんか心変わりしたって連絡があって・・」

「え?何どういうこと、理解できないんだけど。」

「それが、私達がすごく良い人だと気づいたって。」

「いやもう遅いでしょ。二往復もして都度
本当にいいの?って確認して荷物チェックもして
最終的に自分から出ていったワケだし、
エージェントの前でムリって言ったんだよ?」

「それが、頑張りますって言うの。本人と話してって
言うから電話かわったら、ベッドはどこかに移動して
部屋を片付けてくれたら私は問題ないって。」

あの人、動きが良かったわ。

小学校へ向かうバスへ送り迎えをする時、
同じバスに乗る日本人夫婦や妻も
メイドと毎日一緒になります。

日本人夫婦のメイドは動作もノロくて
どこかのらりくらりしてる所があって、
リュックも両側で担がないとズリ落ちて
危ないからと指示しても片側で担いだりしてる。

それが、私達のメイドは動作も俊敏で
バスの中まで娘を送り届け、
笑顔で見送っていたそうだ。

しかも昨日の夜ご飯の後、
コンロにこびりついてた固い焦げ付きを
キレイに磨いてくれていたとも聞いた。

なんだろう、奇行種なのかな・・。

思わず漫画の「進撃の巨人」に登場する
女型の巨人を連想して、もう顔がこわばる。

ビジネスでも、100%の赤字なんて無い。
売れてはいるんだけど、利益率が低すぎたとか、
良い面もあるんだけど悪い面がたまたま
上回ってしまったことがほとんどだ。

ここで彼女に戻ってきてもらえば
また新しい人を見つける手間も減るし、
飛行機のチケット代払わなくてもいいし。。

グラグラと気持ちが揺れる。
ふう、とため息をついた。タフだなあ。

こういうのが一番精神的にやられるんだよね。
経営者に男性が多いのは、こういう交渉事に
体力も精神力も使い果たすからだろう。

「で、VISAを切って2週間以内に次の雇用主を
見つけるっていう方法もあるって。それだと
片道切符を負担する必要もないみたい。」

「ふーん、まあそれでも良いかもね。」

前に聞いたイエローカードのやつだ。

「でも、その間に問題が起きたら雇用主の責任だし、
2週間後に新しい雇用主が見つからなかったら
結局、片道切符を買わないといけないし、
しかも彼女に払ったお給料も戻ってこない。」

「えー?じゃあこっちが丸損じゃん。」

このまま戻ってきてもらうか、
それともレッドカードで国外に送り出すか。
二択しか無いということに絞り込めた。

ドバイとか中国人とか前職では
家族同然の扱いをされていたんだろうな。
厳しいと聞いていたけど、どうやら
前の雇用主はかなり甘やかしてたっぽい。

「当日クビにするのだけは辞めてください。」

ハウスルールを説明する時に、
私達に彼女が開口一番で言ったことを思い出した。

前のご家庭は、母親が同居することになって
全部の面倒を見てくれることになったから
次を探すことになったと聞いてはいた。

しかし真相は、母親が彼女が使っていた部屋に
明け渡す話をして彼女が拒んだから
即日解雇されたんだと気づいた。

なんか推理小説みたいじゃん。
家政婦はミタ、じゃなくて雇用主はミタ。

にしても、ルールに則って手続きを踏んで
初日から自分の都合を全面に押し付けられたら
それは家族を代表して、呑むわけにはいかない。

その態度はエージェントも見ているし、
妻も娘も、そしてこうやってこの記事を
読んでくれてるあなたにも示しがつかない。

しばらく天井を見上げる。

オフィスの天井は吹き抜けになっていて
コンクリ打ちっぱなしの開放的な空間を
焦点を合わせずに、ただただ眺めた。

ゲストルームに住んでもらったとしても、
ゲストよりメイドを優先するわけにいかないし。

子ども部屋にメイドを住まわせて
子どもよりメイドが良い部屋に
住むわけにもいかないし。

私は人手が足りないから雇ったわけで、
メイドはお金が欲しいから雇われたワケで。

人間関係さえ構築できていない初日から
自分の都合を最優先する人に譲歩する必要はない。

「アウト。」

ハマダ、アウト?
アカン警察のブザーが脳天に鳴り響いた。

私には深刻な決断をする時ほど、
陽気な音楽が鳴るクセがあります。

出来る限り行使したくない
レッドカードを切った瞬間だった。

初日にして、初回にして強制帰国させるのは
ネットで検索しても知人に聞いても誰も
行ったことのない超レアケースだ。

彼女は次の仕事を見つけるまでに、
とてもとても遠回りをすることになるだろう。

いや、シンガポールの地を次また
踏める確率は限りなくゼロに近い。
そのぐらいこの国のVISAは厳しいのだ。

ビジネスで上でも何度もやったこと。
でも、ここまでしたのは初めてかも。

もちろんね、会社でも一番忙しい時に
人が辞めるとか、採用してこれから
という時に休みを欲しがるとか、
そういうことはたくさんある。

別にそこにはなんの抵抗もなくて、
やっぱり一番の解決策は、話し合い。

猫の手も借りたいのは当然だけど、
そんな時こそ全ての私の時間を投下して
今どういう状況なのかを分かるまで
しっかりと話し合う。

そして議論を尽くしたら決断する。
それの繰り返しだった。

昔、サラリーマン時代に勤めてた
会社の上司がこう言ってた。

「キレたらお終いだよ。」

クタクタになった私達は、夜の7時ぐらいで
夕食も取らずに寝てしまった。

翌日朝に、エージェントから
今回の人の件と次の人を探す件で
連絡が入ることになっている。

電話するより話したほうが分かるので、
直接、エージェントのオフィスに出向くことに。

そこでまた、クビを切った
メイドとご対面することになったのでした。

先進国と後進国の収入に圧倒的な差が出る理由とは

本国に返すチケットやエージェント手数料、
保険代、本人に支払った前払い給料の
返還等について確認すべくオフィスへ。

ちょうど入り口のところにメイドがいた。

「こんにちは!」と笑顔で向かってくるのを
無視してそのままオフィスへ入る。

チケットは片道切符で取ればいい。
エージェントが空港まで送ってくれる。
VISAはチケット購入後に終了手続きされる。
保険代は80%戻ってくるので充当される。
給料も次のメイドに充当される。

その他、一連の流れを確認して、
分かりましたと言って了解した。

雇用主である間に問題が起こることを
恐れていたけれど、この調子だと
ほとんどの場合、問題無さそうだ。

途中で「お願いします」と言いながら
メイドが私の方にすり寄っては来たけれど、
ごめんなさいと言って退けた。

結局、チケットを購入すれば
あとは色々手配してくれることがわかったので
その他のことはエージェントにお任せすることに。

なんでね、こんなに差が出るんだろう。

シンガポールは世界一物価が高い国。
日本だって世界有数の先進国。

どうして彼女たちとこんなにも
所得面での差がついてしまってるのだろう。
その答えが、今回のことでわかった気がする。

後進国と先進国の差。

それは圧倒的に
「自分のことしか考えてない」こと。

相手を思いやるとか、相手の立場にたって
考えるというのは彼女たちにとっては関係ない。

お金についてもローンがたくさんあるから
返さなきゃいけないとかまで考えない。

ただ、自分がハッピーなのかどうなのか。
そのために交渉して生きているのだ。

つまりは自分のことしか考えてない。
それも、日本人の常識を遥かに上回り、
圧倒的に他人はどうでも良いと考えてる。

日本では、約束を守りなさいとか、
上手くいかないことがあっても我慢しなさいと
小学校から当たり前のように教育される。
(ちょっとやりすぎな気はするけど)

しかし、学校もロクに通わないでいると、
そういう情操教育や我慢をすることを覚えない。

食べたいものを食べ、付き合いたい人と付き合い、
子どもをたくさん産んで、イヤなことから逃げる。
カロリー計算しないから、すぐ病気になる。
ケンカもするし、快楽にも溺れる。

後進国は異常に冠婚葬祭が多いのです。
毎週生まれて、毎週死ぬ。
さらにウソもつくのでもっと大きく見える。

そうすると、上のステージに上がっても
すぐにクビを切られてしまう。
そしてまた、彼女たちは底辺に戻っていくのです。

そういうことを教えられていれば
「そういうことなんだ」とわかったはずだけど、
周りがみんなそうだから、それで良いと思ってる。

ここまでのものを見せつけられて、
全員が自分のことしか考えない状況で
生きたらどうなるのか考えたらゾッとした。

そりゃ、物事1つも進まないでしょ。

そういうことなのかーと理解した。
ただ、環境に適応する人ももちろん存在します。

そういう人に雇用者との取り合いになる。
8割のデキない人と、2割のデキる人に分かれ
2割の人材に採用が集中するのだ。

これはどこの世界でも同じこと。
でも誰にだってチャンスはあります。

ここまでの差を見せつけられたことで
明確すぎてハッキリしたんだけれども、
ビジネスでも思い当たるフシがたくさんあります。

圧倒的に稼ぐ人は、圧倒的に継続する。

本人たちは、そんなに才能が無いと思ってる。
もちろん私もその1人です。

だけど、全員に共通しているのが
始めたことを途中で放り出さない握力。
成功するまで辞めない継続力です。

それで、上のステージにどんどん
上ってくんですよね。

今回のメイドさんもそうだなあと。
もし、少しでも雇用主の気持ちを考えて、
人に合わせるという発想があったのなら。

別にご飯が美味しくなくても、
掃除が少しぐらい下手くそでも、
一緒に改善していけたのに。

そう考えると、教育ってすごく大事。
環境ってもっともっと大事。

当たり前のように受けてたから気づかなかった。
外に出てみないとわかんないことってたくさんある。

井の中の蛙にならないように、
自分を磨き続けよっと。

非常によく働いてくれるメイドは何が違うのか

「今風呂なんすけど電話しましょか?」
「ほえちょっとお待ちを。」

LINEでメッセージをもらって
ベッドから起き上がってリビングに戻る。

電気を点けたころに、コールが鳴った。

「なんかさー、大変だったね。」
「記事読んでたの?まあ、あのまんまだけど。」

彼はアンスピ!の卒業生で、
レッスンではメイドの面接を選択してた。
https://tmhs.me/lp/enspi/

担当してたMaudeは非常に良く出来た先生で、
大卒で社会人経験もあって、美人でかつ、
プロマネの経験もあるキャリアウーマン。

最初の頃は、私と語学堪能なスタッフと
一緒に面接をしてたのだけど、
今や彼女がレッスンの合間に採用活動してる。

現在ではトライアルから契約終了、
先生のフォローまで全部やってくれてる
非常に優秀な人材に育ってくれたのだ。

おかげで私はほとんど顔を出さずに
済んでしまうようになったのでした。

このレッスンはすごく役に立ったようで、
私に色々と当時を振り返ってアドバイスを
してくれたというワケ。

「うちは子供たちにフルーツ買ってきてくれるよ。」
「えええー!そんな気遣いまで・・。」

「英語教師だったから子供たちに英語教えてくれるし」
「いくらで採用したんですか?」

「800に小遣い150ドルで950。」

おうふ。

メイドの相場は月給600ドル前後。
日常生活や食費は別途雇用主が負担するけど、
それにしたって破格の待遇だ。

「あのさあ、安いもんじゃん。」

彼は言う。

彼のメイドは大卒で20年間
シンガポールに住んでる。

でしゃばらず、メイドの仕事を心得てる。

もちろん、面接の時はアンスピ!で
ロープレした内容をぶつけて、
採用前に適正の判断をしっかり行った。

「良い人材は言わなくてもやってくれるしな。」

デキない人には都度ルールを
作るコストがかかる。

遅刻したら、時間厳守のルール。
モノを落としたらモノを大事にするルール。

その度にルールを作る手間考えたら
最初にちょっと多めに出してでも
優秀な人材を雇ったほうが
コスパが良いというのが彼の方針だ。

「それにしたってトラウマなりそうやな」
「まあ・・それは言わないで。」

お互いに合う合わないもあるし、
私だって100%正しいとは言えない。
なんとも言えない気持ちになる。

そういうことで、次はちょっと
給料高めのベテランさんを狙いに行きます。

シンガポールに来た理由。
たまたまシンガポールに昔会社作ったから。

そうじゃなきゃ、タイでもマレーシアでも
もっと物価が安い国はたくさんある。

それでもまだ相場は上がってるみたいだし、
700で提案したメイドをゴージャス系の
中国人が1000で横取りしたとか、
そういう話しもつい最近あったみたい。

やれやれ、人材獲得合戦に参加するか。
この国に来る人達のやり方に合わせないとね。
わかったよ、アドバイスありがとうと返事する。

「にしたって、なんでスクールの先生は
全員大卒で優秀なんでしょ?
なんでそこだけそうなったの?」

そういやそうだなあ。

失敗すると、色んな意見をもらう。
それは時に情報過多になることもある。

まあ、諦めなきゃなんとかなる。

わかんないなら、なおさら
動き続けることだよね。

人の採用はするべきか、しないべきか

日曜日はシンガポール中の
メイドさんがお休みの日。

つまり、エージェントのオフィスでも
メイドが溢れかえっています。

つまり、決戦の日。

ということで、昨日は1日何もせず、
コンドミニアムに併設されたプールで
午後をずーっとボケーッと過ごしました。

今までは子供の体力に追いつかなくて、
ちょっと一緒に遊んだだけでフラフラで。

すぐに機嫌が悪くなってフテ寝したり。
あんまり良いお父さんでは無かったですね。

来客があっても、近くの公園で2kmぐらい
歩いたら途中で座り込んでしまったり。
体力の無さを笑われちゃってました。

今は、子供を抱きかかえても疲れないし、
そういえば眼精疲労で目がピクピクすることも
なくなったので、やっぱ体力つけといて
良かったなあと思う毎日です。

FNHさん、ありがと。
一緒にベンチプレス100キロ目指そうね。

3時間ぐらいプールに入って娘と遊んで、
しばらくしたら、お友達がいっぱい来たので
私はプールサイドで親御さん達とお話し。

ミャンマー人のメイドさんは従順だけど
言葉が理解できないので教え込むのが大変とか、
中国人の家庭からクビ切られたメイドが
髪の毛ハサミで刈り込まれててヒドかったとか
まあそんな話で盛り上がりました。

ビジネスって1人でやるのと
人を採用するのと、
あなたはどっちが良いですか?

人の採用って、とっても大変です。

全部自分で抱え込むよりも
人に任せることで手が離れると
思い込んでる人が多いけど、
まあそんな簡単な話ではありません。

最初のうちは自分でやった方が
早いことがほとんどなので、
手間も労力も2倍3倍かかります。

なので、やっぱりムリだと
採用を諦めて、自分で自分の思い通りに
コントロールできる範囲でやってる人も
世の中にはたくさんいます。

だから私は、自分でできるうちは
人に任せない方が良いと考えてるし、
人を採用するなら焦らない方が良いと
考えています。

感覚的には、最初の1年は人を雇うと
お金もなくなるし忙しくなるし大変だけど
そこを乗り越えると、みんな成長するね。

気は抜けないけど、少し自分の時間が
持てるようになります。

まだまだ何かありそうだよね。

新しいメイドさんの採用が決まりました

日曜日はメイドの面接の日。
エージェントへ事前に連絡をして
誰か良い人紹介してと言っておいた。

先週の日曜日も面接をして、
金曜日も妻が面接に行ってたので
もう、誰が良いのか判断つかなくなってきた。

とりあえず子供のケアが得意な人、
という条件だけに絞って条件を出す。

面接をしていくごとに分かってきたのが、
どうやらメイドに1部屋丸々与えるケースは
イマドキそんなに珍しいことじゃないっぽい。

今回面接したメイドはどうやらインド系で、
メイドを2人雇っていてさらに週末には
ナニーと呼ばれる、いわゆるベビーシッターに
近い人がやってくるという。

どんだけ金持ちやねん!(゜Σ゜)

日本ではデフレもいよいよ
来るところまで来たようで、
コンビニではどうやら100円で
生ビールが飲める店舗ができた様子。

こちらはこないだ、ふてくされて
ウイスキーのロック1杯とツマミを
頼んだら25ドルぐらい取られたので、
国全体がバブってるのを感じます。

さらに、不動産の価格が上がり始めてて
印紙税率の引き上げをを決定しました。

5家族に1家族はメイドを雇っていると
いわれるシンガポール。

そのほとんどが共働きのため、
家のことはメイドに任せるという
文化が定着しています。

メイド雇うって贅沢だと思ってたけど、
この国では保育所に預けようとすれば、
月20万円ぐらいの費用がかかります。

ということで、育児や家事、老人介護に
忙しい世代の夫婦は積極的にメイドを雇って
そのあたりをサポートしてもらうというワケ。

ちなみにシンガポールは6世帯に
1つが億万長者だそうなので、
条件面だけで戦うと完全に不利。

アホみたいに国際的な金持ちが
札束ばら撒いて横取りしていきます。

態度を少し軟化させ、面接後に
家まで来てもらってメイド部屋も確認してもらい、
これでいいかと確認をとって採用しました。

すごく惹かれたワケではないけれど、
前回みたいに一切話し合いができない
状態じゃなきゃそれでいいかなと。

日本では夫婦共働きの場合、
女性の負担がかなり高くなります。

子供が生まれたばっかりの頃は
何もかもが上手く行かなくて
夫婦でよくケンカしました。

メイドを雇用するという選択肢があったら
どんな風に変わるんだろうな。

期待と不安に胸を膨らませ、
とりあえず木曜日に新しいメイドさんがやってきます。

続きは・・・・又明日

 

新しいメイドさんは早起き

して部屋を片付けておいてくれたので、
気持ちよく案内をすることができました。

今のメイドさんはよくやってくれていて、
家にバトラーサービスでもついたのかってぐらい、
なんでも先回りしてやってくれます。

家に帰るとご飯が出てるので、
靴下脱いで後で洗濯かごに入れようとすると
スッとそれ取って片付けてくれたり。

コーヒー淹れようとお湯沸かしたら
トイレ行ってる間に部屋に置いてくれたりとか。

それこそ、自然にやってくれます。
約束も守るし、向上心もあるし。

おかげで今日は自宅だったけど
仕事がはかどったなー、嬉しい。

インターネットってすごいわ。

「じゃ、落ち着いたらリンを呼ぼうか。」

リンとは今、雇ってるメイドさんのこと。
実はWiFiのパスワードが欲しいと言われてます。

役割分担として、妻には矢面に立ってもらい、
私はリーサルウェポンとして登場することにしてる。

主人に相談しないと・・ということで
ワンクッション置いて私はその間に、
判断材料を集めてた。

渡さないという意見の大半は、
仕事中にネットサーフィンすることで、
働かなくなるという理由でした。

逆に渡すという意見の大半は、
子供のスマホで子供に英語を教えてくれるとか、
特に何も考えてないという理由が多かった。

彼女は今までよくやってくれていて、
空気を読むことが出来るし、
約束もちゃんと守ることが出来ます。

整理整頓が上手だったり娘の髪を
結んでくれたりして世話もよく焼くタイプ。

日曜日の夜は8時を門限にしてるけど、
しっかり時間を守って帰ってきた。

「リン、話しがあるからちょっと来て。」
「イエス、マム。」

リビングにふんぞり返って座る私(笑)

何かただ事ならぬ雰囲気を察知して
顔がこわばるリン。

娘に、あっち行けと手を振る。
黙ってどっかに消えてった。

「これがWiFiのパスワードだ。」

スッと紙を差し出す私。
彼女の表情が一瞬にして明るくなる。

「あなたは今までよくやってくれてる。
約束も守るし私達家族を尊重してくれる。」

だから、仕事以外の時間は自由に使っていいよ。

私は仏頂面をこじらした顔をしたまま
「以上だ」と言って席を立った。
英語なんで、しゃべり方は直接的だけども。

そしたら妻とメイドが私が去った後
ワイワイと賑やかにしゃべってた。
ふう、と一息ついて娘のところに行く。

娘は1人で、2段ベッドに登って
枕を並べて囲った秘密基地で静かに遊んでた。

「偉かったね、よく我慢してくれた。」

幼稚園児の時は人の話しに割って入るし、
妻も子供の方をかばうしで、
頭に来てケンカすることも多かった。

小学校に上がってから、
担任の先生のご指導の賜物で、
聞き分けもよくなってきてる。

WiFiとは何か、なぜ私がメイドを呼んで、
話しをしたのかを説明してあげる。

「頑張ったらご褒美あげないとね。」

娘も状況を理解したようだ。
そうかと頭をなでてあげる。

礼を持って尽くす人には
礼を持って返す。

そういうことが続くと、
上昇スパイラルに入ると信じてる。

雇用主の中にはクリスマスに
メイドさんに料理教室を
プレゼントしてあげる人もいると言う。

メイドさんのスキルアップにもなるし、
真剣にメモを取って、雇用主に写メ取って
出来上がったケーキを送ったりしてた。

雇用主もさぞ喜んだはず。

そんな関係が理想。
そのためには、まず採用が大事。
次に信賞必罰です。

サラリーマン時代に人事考課を
やってたことがありました。

制度構築の際は上がる仕組みを作ったら
下がる仕組みも作らなきゃいけないと
モノの本には書いてあった。

その意味の深さは、
当事者にしかわかんないけど。

心は少年のままだけど、
見た目はもう良い大人なんだから、
ちゃんと演じることも必要なのだ。

体を鍛える。
旅に出なければならないから。

英語を磨く。
声に出さなきゃ響かないから。

これで良かったのかなぁ。。。
少し眠りが浅くなるけれど、
それが私の仕事だ。しょうがない。

もっと上を、目指すんだ。

ということでメイドさん問題は落ち着きました。
エージェントさんには菓子折り持って
みんなで食べてねって渡してきた。

 

今回、新しく採用したメイドさんも、
やること無かったら扇風機を分解して
羽を洗ってくれたりとか、バトラーサービスを
してくれたりとか、めちゃくちゃ気が利きます。

それから、まもなく・・・・・

男の子 誕生!!

 

「え!?このイカ、イカみたいなやつですか??」

ふぁー!シロいー!歯ごたえの手応えぇぇぇ!
勘弁してえええええええええ!

と、、震えながら
へその緒を切りました(゜Σ゜)

まるで結婚式でケーキ入刀をしたときみたいに、
スレンダーな女医さんが、おめでとうと言ってくれた。

ということで、第二子の男の子を授かりました。
初めてづくしのことばかりで興奮が冷めない。

完全なる計画出産で無痛分娩。

日本に帰って産むという選択肢もあったけど、
せっかくだからということで海外での
出産を経験してみることにしました。

上の子は、日本で普通分娩だったので、
無痛分娩が私はどんなものか知らず。

産まれる日が決まってるということと、
そんなに痛くないらしいというぐらいの
情報しか持ってなかったけれど、
実際立ち会ってみたら本当にラクすぎた。

 

まず、日本以外の国では無痛分娩は
文化として当たり前に浸透してるらしく、
お腹を痛めて産むのは間違いだという
マインドブロックを外すところから
診察がスタートしました。

ちなみに、妊娠初期の段階で
遺伝子検査があって、性別や
染色体異常などがわかります。

高齢出産ということもあって、
心配してたけど、最初の関門は
早期の段階で突破できたのも良かった。

でも、心配事はそれだけに留まらず。
外国で産むと当然保険がありません。

こっちに住んでる友人の経営者に
軽くこっちで産むつもりだと言ったら
ICUに入った知り合いの話を持ち出しました。

「その人も高齢出産でさあ」
「まあ一応経過は順調みたいだよ。」

「その人は突然容態が悪くなったらしくて。」
「はあそれでどうしたの?」

「ICUに入る前に医療をストップして」
「うん、それでどうしたの?」

「2000万キャッシュで振り込めと。」
「は?」

「じゃなきゃ続けませんと言われたってさ。」

ちょっと何その都市伝説ぅぅぅ!
ということで、何事もないことを
祈りつつ当日を迎えたというのが正直な所。

そんな心配をよそに、
当日は朝5時に起きて6時に病院に到着。
11時には破水して15時には産まれるという
あまりにもアッサリとした出産でした。

しかも、妻が破水してるのに
ウトウトできるぐらいの感じ。

支える側としても本当に楽チンでした。
(私が昼寝をしてしまうぐらい楽でした)

最後にピンヒール履いてた女医さんが
長靴に履き替えて第二子を摘出する時、
私に向かって「見るか?」と聞くので
それはムリぃぃぃ!と逃げたり。

その後レバーみたいな胎盤を見せられ、
ドン引きしてしまったのも良い思い出。

でも上の子が前の日にオネショしたんで、
環境が変わることに敏感になってる。

妻が分娩室を出たことを確認してから
ちょっとオフィス寄ってそのまま帰宅し、
上の子を抱き上げてあげたのでした。

メイドさんに来てもらったのも
こういう理由からでした。

家庭か仕事か!

選択を迫られる時が必ずず来る
二度目は両方、上手くやる

今度は、なんとかうまくいってる♪