起業のきっかけとなるある人との出会い・【開業するための資格】

飲食店を開業するためのノウハウ!23歳でパブオーナーになった時の体験談(前のページ)

【起業のきっかけとなるある人との出会い】

次は日本に帰ってから起業するまでの経緯ですが
(なかなか本題にいかない)、

当時札幌に拠点を置いていましたので、
先ずは凱旋帰国後すすきのへ繰り出し、
遊び呆ける訳ですね。

飲みに飲み、踊りまくり遊び狂っていると、
ある方に声を掛けられました。
声をかけてきたのは中華食材を扱う
札幌では知られた会社の営業部長さんでした。

 

「あんた面白いね。こんなとこでお金払って

飲んでいないで
自分でお店やってみたら?

飲んでお金になるんだから一石二鳥でしょう。」と
言うのですが、怪しいおじさんとしか思って

いなかったので「そだねー。」程度で

サラッとかわしたのですが、
そのおじさんは軽い気持ちで言ったのではなく、
何度も私を同じ店で見ていて本気のスカウトに

来ていたのです。

 

すすきのでは店舗を借りる時にビルの

オーナーに保証金を支払うのですが、

その額が結構凄いんです。

ラーメン横丁の小さな店舗でさえ

1500万円くらいします。

その保証金を中華食材の会社が立て替えて支払い
、店に中華食材から何かを仕入れ続けて

その内の何%かを返済額に充てる
というカラクリです。

 

その後も取引を続けるというのが条件ですが、
それは契約書には含まれません。
中華食材を扱う店なんて出来ないと言うと
今期から新たにアルコール部門が出来たので
新規店舗を獲得しなければならないとの事でした。

 

保証金は250万円程度。

ウィスキー1本売って何と50円の返済!
返せる自信がないというと、さすが営業部長

ぐいぐい押してくるわけです。

「あんたなら出来る!」、、、まんまと乗せられました。

単細胞の見本ですね。

 

【たった5席のお店からのスタート!】

帰国後すすきので遊びまわっていたせいか、
はたまた野生の勘が働いたのかは未だに謎ですが、
その時絶対に小さな店の方が流行る!と

確信していたのです。

どんなお店でも暇な時はあります。
でも、小さな店なら例え客さんが1人しかいなくても
次に来たお客さんは暇な店だと感じない。

 

遊び歩いていて大きなお店に入り、
お客さんが少ないと3倍くらい暇な気がしてくるんです。

営業部長と二人でヒタスラ小さな物件を探していると
メイン通りに5席の店舗が空いたと連絡があり、
保証金は予定通り250万ぴったり!
即決しました。開店後は毎日満席です。アハハ

 

5席しかないんで大盛況感満載!
立ち飲みのお客さんも続出です。
営業時間を6時から0時までしかやらないと
決めていたので6時前にはお店の前にお客さんが
並んで待っていてくれて、
すすきのでもちょっと知られたお店作りが出来ました。

 

その後お客さんのたっての希望により移転するわけですが
引っ越し先も11席のカウンターだけのお店にしました。

店舗を拡大して潰れてしまう店はたくさんありますので
対面接客のスタンスだけは変えずにいようと
考えた結果の店舗選びです。

 

そのお店もありがたい事に人気店となり
毎日大盛況を収め、毎日誰かしら
カウンターの中に入って手伝ってくれました。

 

【開業するための資格】

飲食店を始める時に調理師免許が必要だと勘違い
されている方が多いようなのですが、
調理師免許は必要ありません。

必要な資格は『食品衛生責任者』と
『防火管理者』の資格です。

どちらも試験はありません。
食品衛生の方は10000円、
防火管理は店舗の大きさにより変動しますが

3000円から5000円程度の受講料を支払い

講義を受けるだけで資格を取得できます。

 

受講する際に眠気と激戦を交えなければなりませんが、
それだけで有資格者となれるので楽と言えば楽な資格です。

 

あとは保健所に届けを出し、
消防署に申請し

実際に店舗に入り水周りが確保されているか、
棚に扉がついているかなど審査してもらいます。
開店した店は営業時間が0時までと決めていましたが
超過を見越し警察署にも

『深夜酒類提供飲食店営業開始届出書』
を提出しました。

 

後々税務署や社会保険事務所にも行きますが
開店する時は0時を超えなければ消防署と保健所だけで開店できます。

 

【最後に】

ご近所に手作りケーキを出すお店がオープンし、


いつもママチャリが何台も停まっていて
始めの頃は繁盛していた様なのですが

1年経たずに閉店してしまいました。

 

『友達をお客さんの数に入れてはいけない』

これも商売をやる上での鉄則です。

教えてあげたかったけど余計なお世話だと

思い止めましたが、
今も心に引っ掛かっています。

 

ケーキ屋さんで働いたことがなく独学で

作ってきたと言っていたケーキ、、、
本当に美味しかったのに残念です。

こちらの方のように料理上手な方やお菓子作りの方で
お店を始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

 

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