異常気象で多発台風・大型台風 過去の伊勢湾台風と洞爺丸事故を調べてみた

最近は、これまででは考えられない気象が日本を襲っている。

地球温暖化の影響で海水温が上昇し、
台風のたまごが、より多く発生するようになった。

水分を多く含み、風力と風向によっては、甚大な被害をもたらす。
山崩れや海の高潮も、平野部でも川の氾濫と危険がいっぱいです。

私たちはこれにどう立ち向かえばいいのか?

私たちが知らない、過去の2つの大災害を調べてみました。

・北海道の洞爺丸沈没事故

1954年、
北海道を台風が襲い、函館港を出発した青函連絡船・洞爺丸が沈没。死者・行方不明者は1100人以上にのぼった。

 

1954年、北海道を台風が襲い、青函連絡船・洞爺丸が沈没事故。

日付 1954年9月26日(64年前)・(昭和29年)

時間 22時43分ごろ(JST)

場所 津軽海峡

原因 台風第15号(洞爺丸台風)の強風にあおられて沈没

死者・負傷者 死者・行方不明者合わせて1155人

1954年9月26日未明に九州南部に上陸していた台風第15号

(のち1958年に沈没した船名を冠し洞爺丸台風と命名される)は、

函館海洋気象台によると、15時時点で青森県西方約100キロメートルにあって、
その後17時頃渡島半島を通過して
津軽海峡にもっとも接近すると予想されていた。

函館では土砂降りの後に、風が収まり晴れ間ものぞき台風の目が通過したことを思わせた。

当時の函館海洋気象台の観測では気圧は983.3ミリバールで、
中央気象台の発表した台風の中心気圧のようだ。

自身の気象判断に絶対の自信を持っていた近藤平市船長は出航を決断。

18時39分、青森に向けて遅れ4便として出航した。
乗員乗客は合わせて1,337人。

出航して間もなく、南南西からの風が著しく強くなる。
18時55分頃に函館港防波堤西出入口を通過するころ
台風で横倒しになり浸水、沈没した。

 

昔は、衛星画像や雨雲レーダーもないので、
気象台の観測と長年の燗に頼らざるえなかった。

 

・伊勢湾台風(1959年9月26日)

室戸台風(1934年)、
枕崎台風(1945年)と並ぶ昭和三大台風の一つとして数えられ、
伊勢湾台風(1959年9月26日)は
死者4,697人・行方不明者401人・負傷者38,921人。

この数字は阪神大震災が起きるまでは、
第二次世界大戦後の日本で発生した自然災害として最悪のものだった。

特に被害が多かったのは被災地の中でも人口の多い愛知県で、
被災者約153万人中約79万人、犠牲者5098人中3351人が愛知県で被災した。

伊勢湾台風の被害額は阪神・淡路大震災の数倍、関東大震災に匹敵し、
東日本大震災との比較対象に達するものとなりました。
総被害額は5000億円以上とも言われています。ものすごい金額です。


伊勢湾台風進路
http://hiroba.jmc.or.jp/archives/50855944.html

出典:http://blog.livedoor.jp/

冬になるまでの2か月で復旧活動を急ぐ様子

伊勢湾台風(原爆投下の100万個ともいわれる)被害状況と復興まで
https://www.bing.com/videos/search?q=%e4%bc%8a%e5%8b%a2%e6%b9%be%e5%8f%b0%e9%a2%a8&view=detail&mid=9E4E18E16AB553252E079E4E18E16AB553252E07&FORM=VIRE

出典動画【名古屋市公式】伊勢湾台風の記録(昭和35年制作)

伊勢湾台風の被害は、伊勢湾岸だけに留まらずほぼ全国に及んでいます。
山間部では土石流や鉄砲水によって多くの家屋が流されました。

川沿いでは河川が氾濫したことによって多くの家屋が
浸水または流されるなどの被害が出ました。

伊勢湾岸は高潮での浸水被害が大きかった。
田畑や家畜の多くも浸水の影響を受けました。
収穫間際のお米も台無しになってしまったのです。

当時の近鉄名古屋線では改軌工事を計画していたが、
工事準備中に伊勢湾台風が襲来しました。

だが新たに建設した鉄橋に被害が殆ど見られなかったことから
「災害復旧と改軌工事を同時進行で行う」という決定を下し、

1959年11月27日に改軌工事を完了させ、運転再開となった。

水上を3400系が走行する写真が今も残されている。

この時の景色はアニメ「千と千尋の神隠し」に登場するモデルになったと言われています。

 

まとめ

地球温暖化の影響で海水温が上昇し、
台風のたまごが、より多く発生するようになった。
水分を多く含み、風力によっては、長居し、甚大な被害をもたらす。

 

取り組み

衛星からの情報で台風の発生、進路大きさなどが予測できるようになって来た。

交通機関も危険時は運航中止し、危険回避するようになった。

各地で「土砂災害ハザードマップ」が作成され、
災害時に、住んでいる地区の危険状況がわかるようになって対策が打てるようになってきた。

 

北部九州豪雨水害では、今回豪雨水害にあった場所が、
300年前の古文書に災害があったと書かれていた。
災害の起きた地形は繰り返すようだ。

川のそば、山の側、低い土地には、家を建てない方が良い
と家族で話し合った。